当日券でAKB48チーム8の活休前ライブに行ったから言いたいことがあるんだよ

記念すべき、だけど寂しいコンサート「AKB48チーム8 春の総決算祭り 9年間のキセキ」(昼の部)に勢いで行ってきてしまった。ぴあアリーナMMにこんな観客もいたんだよということを書く。

言いたいこと、気づいたら5000字超えてた。

 

 

参加のきっかけ

平成1桁生まれの私は中学生の頃、AKB48が大好きになって憧れまくっていた。当時のメンバーがやっていたような7:3に分けてくるっと流した前髪にはどうやったらなれるのか悩んでいたし、誰にも見せないのに自室で必死に「言い訳Maybe」の振り付けを練習していた。東日本大震災が起きて停電した夜に、iPod nanoでずっと聞いていたのは「神曲たち」のアルバムだった。

それから波もありつつずっと見ていたけれど、大学生の時は特に発足したてのチーム8が好きだった。YouTubeにあがっていたドキュメンタリーや、ネ申TVの選抜合宿(特に公演のポジションに対してメンバーを立候補させて、そのポジションを満たす人数を選ぶためにオーディションする企画は残酷ショーすぎてすごかった。今はああいうのをそんなに積極的には見たいとは思わないけど、当時は感心して見てた)で全員に愛着が湧いた。

何より、個人的な印象では、48グループで目立てるのは人気のある特定の子だけ(珍しい子が目立つのは大体アンダー)だったけど、チーム8は都道府県代表だから、ライブでは会場のある地域の子がほぼ確実にフロントになるのが新鮮ですごく嬉しく感じていた。全員が必要で、全員が特別扱いされてる(ように見える)ところが好きだった。色々な地域で頻繁にやっていた、規模も参加メンバーの人数もさまざまなイベントを撮影してYouTubeに上げてくれている人がいて、それをいつも楽しみに見ていた。

情弱すぎてライブの行き方がよく分からず在宅だったけど、47の素敵な街へツアーがいつか地元に来たら何とかして行きたいな〜と思っていた。結局我が街はオーラスだった…笑

でも社会人になる頃には結局なんとなく自然と見なくなっていってしまった。メンバーが変わったり、コロナで見る機会が減ったりしたこともあるけど、その間もメンバーや運営さんはずっと頑張ってきたのに見る側は勝手で申し訳ない。配信では劇場公演やコンサートを何度か見ていた。あと8メンバーがAKBの選抜にたくさん入って、普通にテレビ見てたらセンターで歌い出すようになってびっくりだった。IZ*ONEなんてもっともっとびっくり、そして嬉しい気持ちで見てた。

活動休止を聞いた時は寂しかったけど驚きはしなかったし、離れていたから寂しがる権利も無いなと思っていた。活動休止ライブに行ってみようかとは思ってたけど、同じ理由で遠慮の気持ちが出て1度はやめた。

昼の部だけ当日券が出るとTwitterで知ったのと、その日に入れてしまっていた予定が別日にずれたのがほぼ同時。相変わらず情弱すぎて事前情報が全然得られず不安だったけど、後悔したくないので現地へ行くことに決めた。まさに軽率。

 

ぴあアリーナMM到着 〜 開演まで

自分が情報なさすぎて困惑したので、あえて長々と書いちゃう。

当日4/30(日)、11:00当日券販売開始と発表されていたので、10:30くらいから並び始められるようにぴあアリに向かった。当然ぼっち参戦。9:00からグッズを売っていたので、会場周辺はすでに結構な混雑だった。2階にある当日券販売の窓口前には、私が到着した時点で20人くらいが並んでいた。

11:00の時点では、私の後ろに15人くらい。そのあとは続々と増えていた。正確には購入のための書類の記入(個人情報と購入枚数、券種)の開始がちょうど11:00で、書き終えた人から壁に沿ってまた並び直す形だった。突風の中ペラペラの書類を扱う数十人。個人情報をみなとみらいの街にばら撒いた人がいないことを祈る。

11:30に改めて当日券の販売開始。びっくりしたのが、長蛇の列なのに、アリーナ会場なのに、当日券を渡す窓口が1つだけ。受付の方が1人ひとりに本人確認して、手書きで座席番号と氏名を記入してくれた。11:48、当日券(12,000円)無事ゲット。

本当はプレートライトが欲しくて並ぶ気満々だったけど、今から並んでも開演に間に合いませんとアナウンスされたので潔く諦めて入場した。入場口でフライヤーの袋詰めが渡されるんだけど、その中に入ってるQRカードを使うと配信のアーカイブが10日間無料で見られる!これは嬉しいし、ちょっと感じていた「チケット代高くないか?」という気持ちが消えた。実質タダ!全てのライブがこうならいいのに!(ただVRスクエア、個人的にめちゃくちゃ見づらかった笑 なんだかんだと何度も見返してるし夜公演も見せてもらえたのは嬉しいけど、普通の映像は円盤待ちかしら)

当日券なので、座席は最上階の最後列の端っこ。見晴らしが最高。ぴあアリは建って数年のピカピカで、トイレも座席も何もかも快適だから何の苦もなく開演を待った。ただ少し寒かったかな。

諸注意のアナウンスが元メンバー・現キャスターのぺなちゃんとあかりんで内心めちゃくちゃ沸いたし感動した。生でアナウンスしてると分かる瞬間があって、余計に嬉しかったな。あと、BGMがなんかのんびりした誰かのソロ歌唱でかわいかった。

 

ライブ中(箇条書き)

・セットリストとか出来事は普通にネットニュースにあった。さすがAKB。

 🍭 AKB48チーム8[ライブレポート]現役&OG総勢61名の歴代メンバーでの圧巻のパフォーマンスも魅せた活動休止前ラストコンサート昼の部 - Pop'n'Roll(ポップンロール)

・書かれてない部分としてはまずエイトくんと若手メンバーの前説的なものがあった。エイトくんも入れてみんな可愛かった。

・ステージと客席が対面じゃない会場に初めて行ったけど、いわゆる「ペンライトの海」って本当にすごいね。電気が消えた瞬間、ディズニーランドのスペースマウンテンみたいにペンライトの光が闇の中に浮かび上がって、夢を見ているみたいだった。

・円陣→47の素敵な街へ、イントロが聞こえた瞬間に、自分でもどういう感情がわからないけど本気で涙ぐんでしまった。悲しさよりも、感動と興奮の方が大きい感覚だった。あと懐かしさ。1万人以上がいる中で、上の上の端の端の奴が涙ぐみながら見てるのって何か不思議だなーと自分のことなのに思ってしまった。控えめにだけど、例の"ガチ恋口上"も言えて嬉しかったし、なんだか心温まる幸せな時間だった。

・大規模会場の天井席は何にも見えないと聞いていて、配信しか勝たんと思っていたけど、結論:普通に現地の方が楽しい

・ぴあアリの最上階最後列の場合は、メンバーの顔まではさすがに見えないけれど、なんとなくの雰囲気や全体のパフォーマンスは十分過ぎるほど見えた。少なくとも、モニターを見ているよりもステージ見ている方がずーっと楽しい!

・ちなみにエイトくんの顔はガッツリ見えた笑

・そもそも48Gのライブを会場で見ること自体が初だったけど、フォーメーションの動きも面白くて美しいし、衣装は遠くから見てもかわいいし、メンバーが上の方にも手を振ってくれる(気がする)からテンション上がった。

・メンバーが近くに来てくれたりボールが飛んできたりするのはスタンド2階席までだったけど、個人的にはそれほど気にならず楽しめた。コントやミニコーナーも楽しかったな。

・チーム8のオリジナル曲、この公演内で多分全部聴けたよね。他のチームに比べたら相当少ないと思うけど、どれもこれも良い曲で大好き。離れている間もずっと聴いてたし、きっとこれからも聴く。

・東日本チームがAKBとSKEとNGT、西日本チームがNMBとHKTとSTUの曲を歌うパートも懐かしかった。まだSTUがなかった頃からこの区分だったよね。あと、東西それぞれの曲「星空を君に」と「思春期のアドレナリン」も両方大好きだから聞けて嬉しかった。

パレオはエメラルドナギイチも、自分が学生の頃の思い出の曲なので思いがけず聞けて嬉しかった。AKB全体ライブではエビカツもやったんだよね、有り難くVRスクエア見ようっと(ちょろい)。

・ユニット曲もAKBの王道中の王道ですごく楽しかった。可愛いウィンブルドン、かっこいいエンドロール、大人っぽい黒い天使、昔抱いた憧れが再燃した。ジッパーのセクシーシーンは最上階最後列でも沸くね!笑 

・ソロMCしてたひゆかちゃん、面白かったなー。天然ちゃん的な面白さじゃなくしっかりしてて、純粋にトークが楽しかった。若いのにすごいなあ

・撮影OK曲が3曲あったし、全部チーム8オリジナルの好きな曲だったのではりきって全部撮っちゃった。やっぱり自分の見たものを記録できるのって嬉しいね。

・天井席×ボロボロiPhoneだから当然めっちゃ低画質だけど「その席でしか撮れない映像があるから責任感持って!」というCUBERSの9太郎くんの教えを思い出し、音源をちゃんと登録してAKB公式にメンションまでつけてあらゆるところにアップもした。

・汚れている真実、好きな曲だからオリジナルメンバーでもう一度見られて嬉しかったな。みんな歌もダンスも外見(髪型とかはそりゃ違うけど)も全然変わってなくて懐かしかった。

・汚れている真実の10人、現役メンバーは後のコーナーのとき違う衣装(他の現役生とお揃い)に着替えてから再登場したのに、卒業生はそのままの格好だったのが、時が止まったようでちょっと切なく感じたな。でも実際は卒業生たちも自分たちの時間を進んでいるので、完全に気のせい。

・卒業生、話を振られた数名しか来てないのかと思ってよく見たらたくさんいたし、帰ってから調べたら8割くらいのメンバーが来てた?モニターに字幕だけでもいいから全員紹介してくれたらよかったなー。それだけ残念だったかも。

・卒業生の名前を大声で叫んでた人がたくさんいたし、メンバーも言ってたけど団扇持ってきてる人もいたんだからさーって思ったよ。

・菜々美ちゃんがママになってたの、なんとなくしか把握してなかったから、改めてお祝いというか、新鮮な気持ちで喜べてよかった。

・本気でごめんなさいなんだけど、アンコール発動で出てきた和賀さん「この方は具体的にどこで絡んでたんだっけ?」と思ってしまってて「チーム8はサヨナラじゃないけど僕の相方は本当にサヨナラしました」みたいな発言で初めて繋がったよね…悲しかったけどその言葉には笑ってしまった。あの人、マジで今どうしてるんだろう…

・和賀さんのお話、とても素敵だった。47街で涙ぐんでたの私だけじゃなかった。

・サヨナラじゃない、わかる人ならパッと見てわかるチーム8の振付詰め合わせだよね。本当にキラキラしてて楽しいのに寂しかったけど、この時は自然と笑顔になったな。この曲、サビ前の「せーのっ!」が可愛くて地味に好き。

・最後の10年桜も、合宿審査を見ていたから懐かしくてじーんとした。自分が10年桜の振付を覚えそうなほど見たな。

・それこそ10年以上前から思ってるけど「すぐに燃え尽きる恋より ずっと愛しい君でいて」て本当いい歌詞。

 

最後に

ギリギリまで不安だったし、私が行ってもいいものか迷ったけど、結果あの場にいることができてとても良かった。初の大規模ライブは単純にイベントごととして楽しくて、子供の頃から支えられてきたAKBのパフォーマンスを自分の目で見ることができた感動もあった。48Gの大規模会場ライブ、時間とチケット運が許せばまた行きたい。最後に新しい楽しみを教えてくれたチーム8に感謝。

あと、私が1番チーム8を追っていたのはメンバーが10代の頃だったので、現役も卒業生もみんな綺麗なお姉さんになってたのも感慨深かった。彼女たちの9年間と私の9年間は全然違うんだなーと思って、素直にもっと頑張ろうと思わされたよ。あと、何度も書いてるけれどチーム8のオリジナル曲がどれも好きなので、全部を最後に聞くことができたのも良かった。

このライブ(前日のAKB全体ライブから)は声出し解禁だったから、控えめにだけど一緒にガチ恋口上を言ったりメンバーの名前を呼んだりした。ひねくれ者なので、今までは「メンバーに自分の声として聞こえもしないのによく言うわ」と思ってたところがちょっとあったけど、声出しに参加してみてそういう問題じゃないんだなと思った。届くかどうかより、まさに「言いたいことがあるんだよ」。天井席の端でも色々思うことを、コールとか口上という形で応援に換えることで表現できて、それが塊としてステージに伝わるんだなと実感した。

チーム8が好きだと、都道府県名を聞くたびに代表メンバーの顔が思い浮かぶ。私の場合は離れてる間もずっとそうだった。その日常に紐づいた幸せが多分これからもずっと続くから、本当にサヨナラじゃないなと思う。